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Borderline(境界例人格障害)という心の病気があります。普通に見えるけどこの症状の人の苦しみは普通の人には計り知れないものがあります。付合った人がボダだった・・・家族がボダ。そんな人が読んでどうしたらいいのか考える時間を作れたらと思いブログを開設しました。認知され難い心の状態を身近な人にだけでも理解してもらえたらボダの人も少しは心穏やかな時間を作れるのではないかな。。。そんな私もボダの一人です。――かしこ・・・――
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■ パキシル SSRI ■


パキシルは「セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)」と呼ばれるお薬で、ストレスなどが原因で脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少するのを防ぐお薬です。
セロトニンは、神経細胞内で作られ、神経伝達物質として放出されると同時に、同じ神経細胞に再度取り込まるという性質があり、正常であればこのバランスが保たれているのですが、セロトニンが低下してくるとバランスが崩れ、思考面や感情面で様々な症状を引き起こすとされています。
パキシルは神経伝達をスムーズに行う役目があり、服薬を続けていくことで、神経伝達物質の機能が正常化し、症状が改善されていきます。
パキシルが他の抗うつ薬と大きく違うところは、セロトニンにのみ作用することです。
従来の薬はうつ病以外にも作用する為、副作用が出る場合が多かったのですが、パキシルは従来に比べ副作用が少なく、服用しやすいお薬です。

■ パキシルの効果 ■


うつ病、パニック障害、社会不安障害、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、強迫性障害などに効果があります。
これらの症状は、ストレス等によってセロトニンが低下するため、神経伝達のバランスが崩れ、さまざまな症状が現われるとされています。
セロトニンが上昇してくると、意欲が出てきたり、不安が解消されたり、気分が穏やかに安定してきます。

■ その他 パキシル ■


パキシルは、古いタイプの抗鬱剤の最も危険な部分、それは「大量服用で死に至ることがある」ことが解消されています。正確には分かりませんがパキシルは数百錠を服用しても死に至ることは無いとの話を聞いたことがあります。よって、抗鬱剤を大量に服用して自殺しようというような症状の方にもパキシルは処方しやすい様です。

::値段::
保険が効かない状態ですが
10mg 1錠 147円
20mg 1錠 257円
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■ 境界例人格障害を引き起こす原因 ■

単一の原因ではなく生物学、心理学、社会学的な要因が複雑に絡み合って境界例人格障害を引き起こしますといわれています。

<生物学的な原因>
「先天的なアブノーマリティ」 感情の起伏の激しさとコントロールが不可能なことは遺伝的な特性の可能性があります。
研究では脳の中のセロトニンの不足が原因と言われています。
(セロトニン 神経伝達物質で平常心を保つために重要な物質です。不足すると感情のコントロールが上手く出来ません)

<心理学的な原因>
多種多様です。
一般的に言われているのが、子供の頃の精神的外傷になる体験(虐待や親のアルコール依存)
親が境界例人格障害だった等の原因が挙げられます。
全員が該当するわけではありません。

<社会学的な原因>
急速な社会の変化です。
科学技術が発達して便利な世の中になりましたが、その代わりに失ってしまったものもたくさんあります。
人と人との触れ合いや、我慢することの重要性の低下などが原因として挙げられています。


■ 境界例人格障害改善方法 ■

治すためではなく、平常心を保てるようにするために薬は有効。

認知行動療法がベースで感情のコントロールのトレーニング方法の一種です。
境界例人格障害は「感情」と「行動」の障害です。したがって、自分の感情と行動を学び理解して、
コントロール方法を身に付けることは解決への第一歩となります。
境界例人格障害の問題を抱えている本人だけではなく、家族や友人、恋人が学ぶことも重要です。



最後のほう少し宗教入ってますが・・・そこは無視して読んで頂けたら幸いです。。。


境界性人格障害は、境界例ともボーダーライン(Borderline)とも呼ばれています。
日本では、1980年代になってようやく注目を集めるようになりました。


境界例の方は、今までにないタイプの患者さんが多く、 薬物療法が効きにくく、
手首を切る、大量服薬するなどの自殺企図が 多々見られ、
精神科医や看護婦にすがってくるかと思えば、驚く ほどの反発を繰り返します。

また、主治医に対して、「あの先生は、信用できない。」 などと
病院スタッフに言いふらし、 いつのまにか、
医師と看護婦、看護婦とスタッフ間の信頼がなくなり、
入院病棟の緊張が、異様に高まる場合が多々ありました。

こうした今までにない、患者さんが、境界性人格障害という新しい タイプの精神障害であると
医師が気づきはじめたのは、アメリカからの 文献が入ってきてからです。


境界性人格障害のおもな特徴


見捨てられ不安


境界例の方の多くが、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を絶えず抱えています。
人間は誰でも多かれ、少なかれ、愛する人や大事な人に見捨てられるという不安を抱いていますが、
境界例の方の場合は、見捨てられ不安の感情が、非常に強く、
周囲の人には、理解できないほどです。

J・F・マスターソン博士によると、この見捨てられ不安は、
ハイハイを はじめたばかりの赤ちゃんが、母親を探し求め、
泣き叫んでも母親を見つけることができない場合に起こる、
さみしさ(孤独感)や、不安感、怒りの感情のように、心の奥深くから、
わきあがってくるものであるといいます。

このような状態におかれた赤ちゃんが必死に泣き叫ぶ姿を想像して下さい。

境界例の方の見捨てられ不安は、この泣き叫ぶ赤ちゃんと同じような 状態にあるのです。
常にあるさみしさや、怒り。 むなしさや絶望感からくる落ち込んだ気持ち。
一人という孤立感やどうでもいいという自暴自棄の感情などは、
この見捨てられ不安が、原因です。

境界例の方には、この見捨てられ不安が、つねに付きまとっているので、
繰り返し、繰り返し、さみしさや、怒り、 むなしさ、絶望感、孤立感、自暴自棄の感情が襲います。

このような状態では、安定した人間関係を結ぶことなどできません。
いったん相手を信頼できると思いこむと、今度は、見捨てられないように、
しがみつこうとします。 相手が、困り果て、境界例の方を避けようとすると、
今度は、一転して、 激しい怒りをぶつけたり、引き止めるために、自殺しようとさえします。
このように、境界例の方の周囲にいる人たちは、不安定で、
衝動的な人間関係の うずの中に引き込まれていくのです。



良い自分と悪い自分


境界例の方は、良い自分と悪い自分を分けています。
良い自分は、多くの人たちに愛される人間であり、悪い自分は、
多くの人たちに見捨てられる人間というように、本人の中では完全に 分裂しているのです。

自分には、良い面と悪い面があるというようには、受け取ることができず、
良い自分だけで、生きようとします。
両親や周囲の人間の期待を裏切らないためにも、
おとなしい良い子でいようと必死に努力します。
悪いところを持った自分を周囲の人が、愛してくれるとは決して 考えません。

「良い子でなくては、愛されない。 良い子でなくては、見捨てられる。」との思いから、
良い自分であり続けようとします。

しかし、良い子であり続けることは、できません。
人間は、誰でも、悪い部分を持っているのですから。

人間関係が、複雑になる思春期頃になると、
良い子であり続けることがだんだんと困難になってきます。
それでも良い子であり続けようとする境界例の方は、
自分の悪い部分を 切り離し、不都合な点は、他人に押し付けることによって、
問題を乗り切ろうとします。

悪い部分を完全に切り離している境界例の方は、
その部分を他人に、 指摘されても、理解することはできません。

なぜなら、悪い部分を持った自分など、存在しないのですから・・・。


ある境界例の方は、自分の悪い面を全く知らずに、生活しておられました。

家族に、暴言や暴力を振るう場合があっても、すぐにその事実を忘れ、
おとなしく、ガマンすることのできる良い自分が自分自身のすべてであると
思い込んで生きておられました。

家族がどんなに、暴力や暴言の話しをしても、それは自分ではないと思っているので、
話しを聞きません。

それどころが、「あなたこそが、私に暴力をふるったでしょう。」と言い張る始末です。


この境界例の方の場合のように、
悪い部分の指摘を続けることは、結局のところ、 激しい言い争いを
招くことになり、

「悪いのは、自分ではなく、あの人のせいだ。」というように、
自分自身の悪い部分を他人に転換し、この意見を相手が受け入れるまで、
爆発的な感情は、収まりません。

家族や、恋人や、友人にとっては、最初は、戸惑いを覚えながらも、
境界例の方の爆発的な感情に接するうちに、いつのまにか、 同じ考えに至ります。
境界例の方と同じ意見を持つに至る原因は、 このような理由によります。

境界例の方にとって、悪い人は、自分自身の悪い部分を持った人間である分けですから、
とうてい受け入れることなどできません。

その結果、悪い自分から逃げる(悪い自分を切り離す)ためにも、
その人に対する、 攻撃が始まります。

不安定な感情を持つ境界例の方にとって悪い人が、
いつのまにか良い人になっている 場合も多々あり、その逆の場合もあります。

例えば、朝のお母さんは、良い人などで、境界例の方の良い面しかでません。
しかし、昼に、ささいなことで口論になったりすると、
自分の悪い部分を受け入れることができない境界例の方は、お母さんのせいにします。
悪い人にされたお母さんは、批判、中傷などの暴言を受け、
時には、 暴力さえ振るわれる場合があります。

1日に、境界例の方の態度が何度も移り変わるので、
お母さんや周りの人間にとっては、 戸惑いとなすすべの無さだけが残ることになります。

このように、大好きな人が、半日後には、大嫌いな人になるという、
不安定な状態が続くうちに、心の中は、不安や孤独感・むなしさで 覆い尽くされ、

この苦しみから逃れるかのように、家庭内暴力や自殺未遂、
万引きや性的な遺脱行為を繰り返す境界例の方もおられます。



人を操る(対人操作)


先ほどは、境界例の方の爆発的な感情に接するうちに、
いつのまにか、同じ考えを共有することについて 説明を致しました。

今回は、違った形での共有を説明したいと思います。

境界性人格障害の方は、相談の名人です。
いつも悩みを抱え、さみしげで、頼りがない境界例の方は、
信頼できると判断した人に、必死に相談します。

相談を受けた人は、「この人を助けることができるのは、 自分だけだ。」との
感情に支配されます。

また、境界例の方は、この悩みを打ち明けるのはあなただけだと言いながら、
他人を激しく批判します。

悩みを聞く者は、いつのまにか、境界例の方に否定的な人を批判的な目で見ることになります。
このため、境界例の方に否定的な人との間に、いつのまにか争いが起こります。

境界例の方には、人を操っているというような自覚は、 ありません。

自分自身が分からないことで苦しんでいる境界例の方にとって、
自分と同じ意見を持ってくれる人の存在は、それだけで、 安心を覚えることになります。
逆に、自分の意見を否定する人は、不安を増大させる存在なのです。

このように、境界例の方の人間関係のあり方が、必然的に争いを引き起こさせるのです。



自分で自分が分からない。


境界性人格障害の方は、自分で自分が分からない状態にいます。

自分が何を求め、何をしたいのか分からないと言われる境界例の方が、 多くおられます。

「なぜ、万引きしたのか、なぜ、あのような激しい性的遺脱行為に
没頭していたのか分からない、」と言いながらも、
自分が望んでいるものが あやふやで理解できないため、
そのような行為から抜け出すことができない状態におられる方が多々おられます。

自分で自分が理解できない、分からない、

何を望んでいるのか、何が、 したいのか・・・、分からない。

境界例の方は、このような苦しみの中で日々の生活を過ごしておられます。



家族はどうすればよいか。


境界性人格障害について簡単にご説明致しました。

ならば、家族や周囲の人間は、どうすれば良いのでしょうか。

一番良い方法は、治療に結びつけることです。

できましたら、なるべく設備の整った大きい病院での治療をお勧め致します。

境界例の場合、向精神病薬は、あまり効きません。

不眠や、不安、急激な怒りなどを薬によってある程度押さえることはできますが、
あくまでも、精神療法が、治療の柱となってきます。

そのためにも、心理テストや、カウンセリングなどをしっかりと受けることができる、
ある程度大きな病院での治療が適しています。

また、規模の大きな精神科の病院には、ソーシャルワーカーの方がおられるので、
ご家族の相談などにも、個別に乗っていただけます。

希望される場合、入院病棟やデイケアの見学も行うことができます。


大きな問題に直面した家族にとって、

「なんとかしたい」と思うのは、 当然のことです。

しかし、家族だけで、問題を解決するのは、
不可能に近いといっても過言では、ありません。

ご家族には、境界例の方に対する人一倍強い感情があり、
やっかいなことに境界例の場合、この感情が問題を大きくしていきます。


「なぜ、こんなことに・・・」 「なんとかしたい・・・」との
想いばかりが先行するあまり、
ものごとを 冷静に見ることができなくなります。

境界例の特徴の一つである、衝動性がさらに、家族に追い討ちをかけ、
冷静な対処を妨げます。

家庭内暴力や万引き、性的遺脱行為や、自殺未遂など、
目に見える形であらわれている境界例の方の悪い部分だけを
「なんとしたい」と願い、その思いに捕われる結果、
境界例の方の良い部分だけを残そうとします。

結果的に、悪い部分を消し去ろうとするのです。

境界例の方は、もともと、子供の時より、良い自分であり続けようと
必死に努力しています。

親に見捨てられたくない、親の望む良い子になろうと必死になって努力してきたのです。

このような境界例の方に、良い部分だけを残し、
悪い部分を無くして欲しいと望んだとしても、事態を悪化させるだけです。

悪い部分も境界例の方には必要であり、
悪い部分も愛しているという態度で接することが
必要なのですが、追い詰められた家族には、その余裕を持つことができません。


また、境界例の方に、過去の過ちを責められ、

「私を分かって 欲しい」と泣きつかれた場合、「何とかしたい、助けてあげたい」と

更に、強く思うことになります。

境界例の方の望むことを叶えてあげようとすれば、するほど、
問題は、大きくなっていきます。

なぜなら、境界例の方が、求めておられるのは、
何もかも自分の意見に同意する家族の姿であり、
甘えをすべて受け入れてくれる存在なのですから。

自分自身が分からないために苦しんでおられる境界例の方にとって、
甘えを受け入れることは、さらに、苦しみを増すことにつながります。

境界例の方が少しづつ、成長し、良い自分と悪い自分を統合する力をつけることが
境界例の方の苦しみを取り除くことになるのですから。

境界例の方が、家族に甘えている(依存している)限りは、
いつまでたっても、統合する力をつけることができません。

このように、ご家族が自分たちの力だけで、
「何とかしたい」と願っても、 行きつく先は、袋小路であり、
問題の解決どころか、事態の悪化を招くことになります。


大切なのは、過去や今までのできごとに捕われることなく、

「今、どうするか」

「今、どうするのが、最善の道か。」 これが最も大切な考え方です。


境界例の方は、苦しんでおられます。

愛する人の評価がころころと変わり、衝動にかられた逸脱行為、
そして自分自身が分からないことへの戸惑い、
ある一定の周期で湧き上がる不安や孤独感の苦しみは、想像を絶するものがあります。


ぜひ、適切な病院への治療に結びつけて下さい。
そして、主治医や専門家の指導に従って下さい。


これが袋小路から脱出するための、最善の道であり、
境界例の方の苦しみを取り除くことにつながるのですから。



境界例は、治ります。
安心して下さい。


アメリカで境界例の元患者さんの追跡調査が行われました。

その結果、元境界例の多くの方が、カウンセラーなどの
心理関係や精神医療の関係の仕事についておられたのです。

境界例の方は、他人の行動に大変敏感ですし、
心の痛みや、苦しみも知っておられます。

それゆえ、安定した生活を送ることができるようになると、
人一倍、心の痛みの分かる人であり、苦しみを共感できる人になります。

このような人は、心理関係や精神医療、福祉関係の仕事にピッタリです。



イエス・キリストは、多くの病に苦しむ人々を癒されました。


しかし、聖書は、イエス・キリストを癒しの神とは呼びません。
慰めの神であると教えています。


『私たちの主イエス・キリストの父なる神、慈愛の父、
すべての慰めの神がほめたたえられますように。』
(聖書)


なぜ、癒しの神ではなく、慰めの神なのでしょうか。

癒しは、私一人が受けるものですが、
慰めは、他の人に分け与えることができるからです。


『神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。
こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、
どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。』
(聖書)


心の痛み、苦しみを知るからこそ、
その苦しみを乗り切るための慰めを知り、
その慰めを同じような苦しみにあえぐ人たちに
分け与えることができるのです。

絶望することなく、希望を持って下さい。


イエス・キリストの慰めが皆様の上に、
豊かに注がれますように、お祈りしています。





聖書の語る救いについて知りたい方は、


イエス・キリスト救いをあなたへ をご覧下さい。


聖書の語る慰め(なぐさめ)について知りたい方は、


伝道小説「慰め(なぐさめ)」  をご覧下さい。


最後に、境界性人格障害のDSM-Ⅳにおける診断基準を掲載しておきます。


対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で、
成人早期に始まり、種々の状況で明らかになる。  
以下のうち、五つ(またはそれ以上)で示される。

①:現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとする気違じみた努力。  
 注:基準5で取り上げられる自殺行為または自傷行為は含めないこと。

②:理想化とこき下ろしとの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる
  不安定で激しい対人関係様式。

③:同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像または自己感。

④:自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも二つの領域にわたるもの
  (例:浪費、性行為、物質乱用、無謀な運転、むちゃ食い)。   
注:基準5で取り上げられる自殺行為または自傷行為は含めないこと。

⑤:自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為の繰返し。

⑥:顕著な気分反応性による感情不安定性  
(例:通常は二三時間持続し、二三日以上持続することはまれな、   
エピソード的に起こる強い不快気分、いらいら、または不安)。

⑦:慢性的な空虚感

⑧:不適切で激しい怒り、または怒りの制御困難  
(例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、  
 取っ組み合いのケンカを繰り返す)。

⑨:一過性のストレス関連性の妄想様観念または重篤な解離性症状


(DSM-Ⅳ 精神疾患診断・統計マニュアル:医学書院1996年から抜粋)
まずは"境界性人格障害"についてどんな状態の人なのかを説明します。


::特徴(症状)::
■自分が何者なのかよくわからない
■見捨てられる不安や恐怖心が強い
■自己像がよい自分と悪い自分の二つに分裂する
■他者を過大に評価し理想視(理想化)していたかと思うと、彼らが期待するような形で自分を「わかってもらえない」と察すると、急にこきおろしたり激しい攻撃性を向けたり、自分の思うままに操ろうとして他者と安定した関係が保てない
■人と適度な距離感を保てずグレーゾーンのない好きか嫌いかの両極端で不安定な対人関係しか持てない
■感情が不安定で変化しやすい
■数時間から1日~2日で気分がコロコロと変わる
■価値観や人生観が変化しやすい
■他人の欺瞞を鋭く見抜いて非難する
■虚言が多い、キレやすい
■どこか「本物でない」感じを持ち続けて退学や転職を繰り返す
■自殺未遂を繰り返す(とくに※リストカット=手首自傷、アームカット=腕部自傷、オーバードーズ<OD>=大量服薬などが多い)
■薬物中毒やアルコール中毒の傾向
■無謀な運転、行きずりのセックスを繰り返す、マゾヒズム的傾向
■男性では小児性愛をはじめとする性倒錯を持つ傾向(反動形成として)プライドが高いわりに自尊心が低く他人の評価に敏感でとくに批判や失敗や拒絶に過敏に反応し激しく傷付いたりうつになる
■慢性的な空虚感と虚無感
■アイデンティティおよび主体性(自分は一体何者かという継続し安定した実感)の欠如
■自己主張する割に甘えが強い
■大人の顔をし知性を駆使しながら3、4歳のような愛情を求める
■共依存できる相手を敏感に察知して幼児退行(赤ちゃん返り)しやすい
■感情の起伏が激しく自分で感情をコントロールすることが苦手(衝動コントロールの欠如)で周囲を巻き込んでしまう
■怒りや敵意などを言葉にする(言語化)ことが苦手ですぐに暴言や暴力、破壊的な行動に移してしまう
■「すべては世の中が悪いのだ、私は犠牲者だ」という被害妄想的な思考パターンを持つ
■最も身近な相手を振り回し、相手が自分を見捨てないかを試し続ける
■周囲の空気を読むことが苦手で個人主義的
■一匹狼的な信条を持ちやすい、騒ぎを起こして自分ヘの注目や関心を集めたがる
■愛情独占欲求が過度に強く常に誰かとつながっていたいと願う
■嫌われたり捨てられるのではないかという恐怖心や猜疑心から攻撃行動をとりやすい
■ときに自ら嫌がられるようなことをわざと行ない、「ほらやっぱり私を見捨てた」などと相手を困惑させる

この中でもとりわけ多いのは自傷行為で、自殺や事故、拒食を含めた死亡率でいうと同世代の女性の200倍と言われています。
ちなみにBPD「境界性人格障害(Borderline Personality Disorder略してBPDとも呼ばれます。)」のあらわれ方の性差として、町沢静夫は男性の方がより衝動的な強迫観念を持ち、女性の方がうつ的または神経症的であると報告しています。また、BPDの患者さんの女性は男性っぽく、男性は女性っぽい特徴がみられることが多いという興味深い報告もあります。※現在リストカットに関しては、他の症状を伴わずにそれだけが繰り返される場合があり、「リストカット症候群=手首自傷症候群」としてBPDと切り離して、それを主たる症状とするような疾患カテゴリーが専門家の間で提唱されるようになりつつあるそうです。

::私生活::
こうした症状がおさまっているときは、一見周囲によく適応していたり、明るかったり細やかな気配りを見せたり、冷静で人一倍論理的に話すことができたり、魅力的に見えたりすることさえあり、健常者と見分けがつかなかったりします(この点が常に鬱々としているうつ病との見極めになることもあります)。安定したいわゆる正常な状態と情緒不安定な状態を頻繁に往復するのが特徴なわけですが、良くなってくると、この往復の頻度や振幅が徐々に減ってきて安定に向かいます。健常者でも、上述のようなBPD的なエピソードのうちのいくつかは誰もが経験することですが、BPDの場合、その出現頻度が健常者よりも目立って多いだけであるとも言えます。気分の波があることで双極性障害(躁鬱病)と誤診されることがまれにありますが、双極性障害の波が数カ月単位なのに対し、BPDの気分の波は多くの場合数時間から数日なので容易に鑑別できます。

BPDの患者さんの多くは周囲のちょっとした状況の変化や要求が通らないことに我慢ができず(欲求不満耐性が低いと表現されます)、この安定は脆く崩れやすいといえます。

::犯罪行為::
なお、BPDの患者さんが犯罪を犯すことはあまりなく、健常者の累犯率の方がむしろ高いとも言われています(マスコミなどで、犯人に精神科通院歴があったなどとよく報道されますが、全国のあらゆる犯罪件数のうち精神疾患を持つ人の犯罪率はわずか0.8%という統計結果があります。こうした誤解や偏見は是正する必要があります)。BPDの患者さんは、一時的に衝動的な激情によって周囲を脅かすことはあっても、周囲に対して迷惑を掛けたことをのちに反省したり、泣いて謝罪したり、自責したりすることが比較的多いので事件なることは少ないようです。また仮に暴力などの他害行為があったとしても現実検討能力はまず失われません。

::起こりうるその他の症状::
症状としてときに抑うつ、一過性の精神病状態を呈することもあり、症状が定まらず多様化しているのが実状のようです。一般的には、自分の起こした衝動的な行動などを後悔し、抑うつ症状を示すことがとても多く、若い女性などでは神経性無食欲症(拒食症)または神経性大食症(過食症)、嘔吐などの摂食障害を併発するケースも多いようです(摂食障害と診断された人の半数がBPDを併発しているという報告があります)。

::治療法::
BPDが一つの臨床単位(病気、障害としての診断名)となったのはごく最近のことなので、精神医療の現場でも、まだこれといった定まった治療法もなく、暗中模索の状況で、経過や予後に関してもまだまとまった見解が得られず試行錯誤し研究段階といえます。ただ、米国の最新の研究では、脳内神経伝達物質であるセロトニンの代謝となんらかの関係があるらしいということがわかってきています。実際に、BPDの患者さんの20~40%の人にセロトニンの分泌異常が見つかったという報告があります。また、虐待を受けたBPDの患者さんやPTSDの患者さんに大脳辺縁系の海馬の萎縮が見られるそうです。これは、こころの傷は脳をも傷つけることを意味しています。なお、抗うつ剤などの投与によってもセロトニンは増やすことができますが、心理療法(カウンセリング)によってもセロトニンが増えるという報告があり、セロトニンを増やすことで大脳辺縁系の海馬の萎縮が抑えられると実証されています。この意味でも、BPDの治療には、カウンセリング(心理療法、精神療法)は欠かせないものと言えるでしょう。ちなみに、セロトニンは気分をリラックスさせる働きをする脳内物質です。セロトニンの前駆物質はトリプトファンというアミノ酸ですが、牛乳やバナナなどに含まれています。

::本人の努力法::
なお、患者さん自身の努力としては、他者との葛藤や愛憎関係を相手の立場や気持ちになって、その人のいろいろな側面、自分自身の理想と現実、好ましい部分と好ましくない部分、などいろいろな側面を自覚、認識し、受け入れ、抱きかかえ、乗り越えていくこと、辛いこと、苦しいことに耐えることを学んでいくことが重要です。つまり噛み砕いて言えば、自分に対しても他人に対しても思いやりと愛情を持てるようになることが回復の目標です。余談になりますが、BPDの患者さんは75%が女性でしかも20代に多いということから、頼りになり安心できる男性の恋人ができたり、結婚相手ができると急速に回復に向かうことがとても多いようです。しかし、信頼していた相手の男性に裏切られたり、見捨てられたりしたときのことを思うと、恋愛は薬にも毒にもなるのでしょう。

::周囲の方の努力法::
また周囲の方(最近ではノン・ボーダーと称されるようです)の患者さんへの対応としては、周囲がまず安定し幸せになることです。患者さんはそれを見習い、やがて取り入れ、安心して健全な精神を取り戻します。穏やかで安心感が持てる家庭や職場、学校を築くよう努めて下さい。犯人探しも禁物です。また、患者さんの欲求や一人になることへの不安に対して共感的理解を示す一方で、明確な限界を設定し(例えば夜何時以降は電話しない、ここまでは許せるけどこれ以上は許せない行為だ、など※これらは「限界設定=リミット・セッティング」と呼ばれ最近とくに重要視されています。)、一貫性のあるはっきりとした態度を維持することがよいとされています。つまり、健常者に対するものと同じような常識的な対応が必要です。「できることをやり、できないことはやらない。深追いはせず、拒絶もしない」というのが長続きするコツであると藤山(2006)は述べています。また、知らず知らずのうちに周囲が患者さんを依存的にさせ(とくに母親または母親的存在による過保護、過干渉)、無理な要求などをエスカレートさせてしまうケ-スも多いので、適切な距離感と客観性を保つことが重要です。また、言動や行動などがコロコロと変わり予測がつかないこと、頻繁に常識を逸脱するようなことを平然とやってのけてしまうことが多いので、そうした言動や行動に振り回されたり、一喜一憂していると周囲はへとへとになって疲れきって次第に対応もなげやりになってしまがちです。ノン・ボーダーの方の代表的な声としては、「何とかして助けてあげたい」、「実は自分も相当辛い」、「本当に病気なのだろうか」の3つが挙げられるそうです。まずは、周囲の方々はご自身のこころと身体を少しでもゆっくりと休ませてあげてください。

「大っ嫌い、行かないで」がボーダーの最大の特徴です。それは、安らぎへの希求と不安定な状況への嗜癖性という相反するこころの状態の並存を意味します。周囲は、その言動に振り回されず、大地のように動じず、そばに寄り添い、味方であることを永遠に訴え続ける努力が必要です。動じない=存在を認めないということではありません。動じないことで、ある程度の攻撃を受けるかも知れませんが、それを上手にかわしていく方法を見つけだすように努力してください。「BPDの患者さんから向けられた言動は、あなたへの個人攻撃とは取る必要はない」ということを理解すべきだと言われています。なぜなら「彼らは現実と空想の区別がつきにくいところがあり、目の前のあなたに対して投げかけている言葉でも、あなた以外の誰かを心の中に思い浮かべて言っている可能性があるから」だそうです。

 具体的には、自分がとても理不尽なことを要求されていると感じたら、いきなり遠ざかるのではなくて、時間的にも距離的にも少し間を置いて接してみることです。目安としては「遠すぎず少し近め」がよいとされています。イギリスの精神科医のバリントはBPDの患者さんへの対応について、「大地のように、水のように、患者さんに接し、地のごとく支え、水のごとく浮かべ、患者さんの激しい行動に耐えていると、いつしか患者さんは新しい出発点に立つかも知れない、そうはならないかもしれないが少なくとも害はない」と述べています。また、「BPDの患者さんに対しては壁(あるいは鏡)になれ」とか「目の前に落とし穴があっても、それに気付かぬ振りをして患者さんがそこに落ちても自力で這い上がるのを暖かく見守れ」などといった心構えを持っている治療者も多いようです。

 いずれにせよ、激しい言動、行動にばかりに目を奪われず、こころの底を見つめ、こころの裏の隠されたメッセージに耳を傾ける姿勢が何よりも重要だといえます。自傷行為、自殺企図などが見られた時も、周囲の方は、下手に慰めたり、励ましたり、叱ったりせず、何も言わずただ側に寄り添ってあげたり、抱き締めてあげて下さい。彼らは、そうした穏やかで暖かい愛情を求めているのです。周囲は、甘やかすことと愛情を注ぐことの区別さえしっかりつけることだけ心掛けていればいいのです。本人に治そう、良くなろうという意志さえあれば、BPDは必ず治るものです。どうか、希望を持って、安心して下さい。



という感じです。
これを読んでみて、ボーダー勝手だとか、こんなの誰にでもあると思われる方もいるかと思いますが、私は違うと思っています。
ボダは病気じゃないのかもしれない。
でも辛いことに変わりは無いし、私自身言われ続けている言葉が「異常だよ」です。
それでも自分が少し違うと理解し始めてからはこの言葉も我慢するようになりました。

病人か異常か普通なのか判断は個人の問題かもしれないけれど
本人これでいいとは思っていないし、治せるものなら治したいから病院へ行ったり、薬飲んで、通院したりするんです。

普通になりたい。
衝動を抑えられないのを治したい。
あの一瞬をどうしたら・・・・なくせるだろうって
いつも、そうなったときに思うんです。

(※サイトからコピペしてきた内容です。)
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あとぅ
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ボーダー(境界性人格障害)
そんな私だけど、支えてくれう人が居て、そんな私でも守りたいって言ってくれる人が居るから、私は頑張るのですょ。人とチョット違う思考回路かもしれないけど・・・大切な人の為に私は我慢もするのです。
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